落ちるときは落ちるのね

なんかのマンガか小説のセリフであった。恋って、落ちるときは、落ちるのね。っていうのが。なんか切ない話だったような気がする。それでいて割かしよく聞くせりふ。
してないときは「あー落ちてえよ。いっそ100メートルぐらい落ちたいね!」とか思うのにいざそうなるといっそ落ちなければよかったとか思ったりもする。それは私だけなのか…何をするにも根性がない。


中学のときすごく仲の良かった友人は、小学校、中学、高校とずーっとバスケ部に所属してたんだけども、私は傍から見ていてかなり理解に苦しむところがあった。バスケが好き!っていうならともかく、「好き…ってわけでもないんだけどなあ」と言いながら、毎週土曜、日曜と試合や練習に朝6時に起きて、毎日8時近くまで練習して、あげくよく分からない(とわたしは思った)理由で先輩だかなんだかしらないが怒られたりなじられたり(すごくひどいことを言われていたりもした)、ずっと私は
「この子はMなのかもしれない」と思っていた。嫌な部活仲間のせいで先輩に絞られたり怒鳴られたり、あげくミーティングとかで夜遅くまで帰れなかったり…バスケ自体がすきでもないのに、進んでやっているってことはきっとMなんだ、とどっか本気で思ってましたよ…ごめん Aちゃん。(彼女もうすぐ結婚するんだ…)
廊下で先輩に会ったら立ち止まって90度におじぎとかなんか…わからないよ…!
と思ってたんですけども、最近になってわかった。「みんなで何かをする」っていうのは、そういうしんどさとか差し引いても余りあるぐらい魅力的なのかも。と。学生の時ぐらいしかなかなか味わえませんものね。それに多分しんどさを我慢した後、みんなで食べる肉まんとか買い食いがすごい楽しかったりとか、皆でムカつく先輩の悪口とかぶーたれながらも仲間といる心地よさ、みたいなのがあるのかも。
私も何かやっとけばよかったかなあ と本当にすこしだけ、いくばくかだけ思います。自分の根性のなさは今にはじまったことじゃないですけどもうちょっとだけ頑張ればよかった…!
未だに高校のクラブの子とかと仲よさそうな友人を見ながら思いました、ふとね。ええ。









今日の通勤で「センセイの鞄」は読んでしまった。また本を買いに行かねば。本代がかさみます。働き出したときはもう本当にいっぱいいっぱいで毎日思いつめながら(笑)仕事にいっていたので、今みたいに悠々と本を読めるなんて想像もできませんでしたが、いざ仕事になれるとこの通勤の長さは読書にぴったりで困るんです。
なかなかに、いい本でした。淡々としているのにじんわり泣けるというか。何より、料理と日本酒の美味い居酒屋に行きたくなります。美味い料理を出してくれる、ちょっとおじさんの行くようなお店。しみったれてるけど、新鮮な刺身とか出してくれるような。
職場の近くに一軒あって、わたしもたまに先輩につれていってもらうのですが、最初は「うわー おっさんの店や」とおもったのに今はオサレなバーとか行くよりずっと安心して馴染む…不思議なものです。



センセイの鞄 (文春文庫)

センセイの鞄 (文春文庫)


次は何を読もうかなあ。ボーナスが近いので結構遠慮なしに買い物してしまいます。服だの、靴だの。赤いスエードのパンプスを隣の席のおっちゃん(若々しくておしゃれな方なんだなあこれが)に褒めてもらえて嬉しかったです。
ストライプの入った、濃紺のベロアのジャケットが今一番お気に入りのアイテムであります。BEAMSで買ったんですが、最初は袖の長さが気になったんですがあえて袖を折ってきてみたら、裏地が見えてかわいくて断然気に入ってしまいました。
去年買ったearth music & ecologyのトレンチコートは今年も大活躍。どっちも2万ぐらいのものなのに、割とかっちりと決まるのが嬉しいところ。ただトレンチのほうは着すぎてちょっとよれっとしてきました…ああ…





あとは暖かいウールのコートが欲しいなあ。真冬にぱっとはおると暖かいやつ。
洋服の観点から言うと、私は冬のほうがすきだなあとおもいます。